Dockerのインストール

Dockerのインストール方法をまとめました。

Dockerとは

Linuxのコンテナ技術を使ったもので、ホストOSのカーネルを使い、プロセスを隔離することで動作させることができるため、軽量かつ高速に利用できます。
比較対象としてVirtualBoxやVMwareのような仮想化ソフトウェアがよく上げられますが、これらはホストOSの上にゲストOSを載せてその中でプロセスを隔離するイメージとなります。ゲストOSをかませる分コンテナに比べて処理の効率は落ちてしまいます。
またDockerは、環境のコード化(IaC)ができ移植性にも優れるという利点があります。

インストール環境

Dockerのメリットを生かす意味ではホストOS上に直接Docker環境を作った方がいいのですが、スクラップ&ビルドしながらいろいろ試したいので、今回はVirtualBoxで作成した仮想環境上のゲストOS『Ubuntu』にインストールしていきます。

ホストOSWindows 10 21H1(19043.1706) 64bit
仮想化ソフトウェアVirtualBox 6.1.34 r150636 (Qt5.6.2)
ゲストOSUbuntu 22.04

コマンドプロンプトで確認

winver
ver
wmic os get osarchitecture

インストール手順 – Ubuntu向け

公式マニュアル(日本語)を元に進めていきます。

仮想環境にUbuntuを構築

ここを参考に、VirtualBoxでUbuntu環境を構築して下さい。

既存パッケージを更新

Ubuntuにインストールされている既存パッケージの一覧を更新しておきます。

sudo apt update

古いバージョンのDocker関連パッケージをアンインストール

当手順で進めてた場合は不要ですが、公式に沿って念のためアンインストールコマンドを実行しておきます。

sudo apt remove docker docker-engine docker.io containerd runc

HTTPS経由でDockerリポジトリにアクセスできるようにする

sudo apt install ca-certificates curl gnupg lsb-release

Docker の公式 GPG 鍵を追加

curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | sudo gpg --dearmor -o /usr/share/keyrings/docker-archive-keyring.gpg

安定版のDockerリポジトリを設定する

echo \
  "deb [arch=$(dpkg --print-architecture) signed-by=/usr/share/keyrings/docker-archive-keyring.gpg] https://download.docker.com/linux/ubuntu \
  $(lsb_release -cs) stable" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/docker.list > /dev/null

Docker Engine をインストール

sudo apt update
sudo apt install docker-ce docker-ce-cli containerd.io docker-compose-plugin

インストールできたか確認します。

sudo docker run hello-world

以上でインストール完了です。